放射線科 画像診断部門
画像診断部門
画像診断部門
放射線科は一階のBブロックにあり、放射線画像診断検査を担当する部門です。
より良い診断画像の提供、患者様が安心して検査を受けられるように心掛けております。
各種放射線画像検査の紹介
各種放射線画像検査の紹介
認定資格・専門技術者資格
認定資格・専門技術者資格
- 検診マンモグラフィ撮影認定技師 3名
- X線CT認定技師 4名
- 磁気共鳴専門技術者 2名
- 第1種放射線取扱主任者 1名
受付
受付
受付業務をBブロック受付でおこなっております。
一般撮影、歯科系撮影、マンモグラフィ、CT検査、MRI検査、PET-CT検査を受ける場合は
Bブロック受付までお越しください。
一般撮影
一般撮影
一般撮影はB1撮影室とB3撮影室の2つ撮影室があり、主にB1撮影室で検査を行っております。
各撮影室にはフラットパネル(FPD)を導入しており、以前のCR装置より
低被ばく、画質の向上、短時間での画像確認と可能になりました。
B1撮影室導入機器
キャノンメディカルシステムズ
- KXO‐SS
- DST-1000A
富士フィルムメディカル
- CALNEO PU
- CALNEO PT
- CALNEO Smart(FPD)
B3撮影室導入機器
キャノンメディカルシステムズ
- KXO‐SS
- DST-1000A
富士フィルムメディカル
- CALNEO Smart(FPD)
大林製作所
- ROCKET EVOLUTION
- E-JIS
歯科系撮影
歯科系撮影
デンタル撮影、オルソパノラマ撮影、CBCT撮影、セファロ撮影等の歯科系撮影は、B2撮影室で検査を行っております。
オルソパノラマ・CBCT・セファロ撮影はフラットパネルを搭載した複合機タイプの装置、デンタル撮影はイメージングプレートタイプを導入しております。
B2撮影室導入機器
モリタ
- Veraview X800
- maxIX Type2
- DIGORA Optime e
富士フィルムメディカル
- CANEO Smart(FPD)
マンモグラフィ
マンモグラフィ
マンモグラフィはB4撮影室でおこなっております。
当院では、乳房トモシンセシスシステムを搭載した
デジタルマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)を導入しました。
1回の圧迫で2Dと3D両方の撮影を短時間(4秒以下)で行います。
圧迫は通常の撮影と同じように行います。
マンモグラフィにおいて最も大切な、高画質と低被ばくの両立をとことん追求した装置です。
トモシンセス(3D)撮影を使うことにより、通常のマンモグラフィ(2D)撮影像では見えなかった病変がより明確に確認できるようになります。
ポータブル撮影
ポータブル撮影
ポータブル撮影は、手術直後、手術後数日や移動が困難で放射線科での撮影が困難な状況の場合に病室や手術室でのX線撮影を行います。
フラットパネル(FPD)を導入しており、低被ばく、画質の向上、短時間での画像確認と可能になりました。
導入機器
日立製作所(現富士フィルムメディカル)
- Sirius Star Mobile 2台
キャノンメディカルシステムズ
- Ppp
コニカミノルタ
- Aero DR(FPD)
X線透視検査
X線透視検査
X線透視検査はB8撮影室とB9撮影室の2つ撮影室で検査を行っております。
B8撮影室の装置は17×17インチFPDを搭載した装置で主に消化管造影を行っております。
B9撮影室の装置は多方向から観察可能なCアーム、17×17インチFPDを搭載した装置で、消化管造影、血管造影、透視下での観察が必要な検査治療、処置を行っております。
B8撮影室導入機器
キャノンメディカルシステムズ
- ZEXIRA
B9撮影室導入機器
キャノンメディカルシステムズ
- Ultimax-i
CT検査
CT検査
C T検査とは
C T検査とは
X線とコンピューターを使って身体を輪切りにした画像を得る検査です。短時間で全身の撮影ができ、体内の細かな病巣を発見することが可能です。撮影したデータから立体的な(3D)画像や様々な方向からの断面像を作成することも可能です。
造影剤を使用した検査について
造影剤を使用した検査について
造影剤使用目的と使用方法
検査の目的によって、造影剤という薬剤を使用する場合があります。造影剤を使用することによって血管や病巣がわかりやすくなり、より正確な画像診断が可能となります。
CT検査で使用する造影剤はヨード造影剤です。基本的に腕の静脈から自動注入器を使用して注入します。注入時、少し身体が熱く感じる場合がありますが、時間経過とともに消失しますので心配はありません。
造影剤の副作用について
造影剤は、副作用の少ない薬剤です。しかしまれに副作用が生じる場合があります。
吐き気、かゆみ、不快感、発疹のような軽症のものから、血圧低下、呼吸困難、ショックなどの症状が出現する場合もありますが、万全の対策、準備を整えて検査を行っていますのでご安心下さい。
また、ごくまれに、検査終了後、時間が経過して副作用が出現する場合があります。帰宅途中、帰宅後に症状がありましたら、すぐに当院までご連絡ください。(造影剤投与後1時間〜数日後にも症状の発現の可能性があります。)
造影剤による危険因子について
以下に該当する患者さまは注意、確認が必要なため、検査前にお知らせください。
- 以前にヨード系造影剤を使用した検査で、副作用が発生したことがある。(造影剤アレルギーが発生したことがある)
- 気管支喘息・小児喘息の既往がある。
- 糖尿病薬を飲んでいる方は、お薬名の確認が必要です。(休薬が必要な糖尿病薬があります。事前にお知らせ下さい。)
- 医師より腎臓の機能が悪いと診断されている。
- 医師より重篤な心疾患、肝疾患、甲状腺疾患があると診断されている。
- 医師より褐色細胞腫、マクログロブリン血症、多発性骨髄腫、テタニーと診断されている。
- アレルギーがある。
撮影装置のご紹介
当院では2台のC T装置が稼働しており、検査部位や目的に応じて、使い分けて撮影しています。2台ともに多様な検査に対応可能な最新技術を搭載した128スライスCT(64列)になります。
IQon Spectral CTの特徴
IQon Spectral CTは2層検出器を搭載したデュアルエナジーC Tです。
一回の撮影で、従来のC T画像に加え、検出器により、2種類のエネルギーから得られるスペクトラル画像の取得がすべての検査において可能になります。また、一回の撮影で済むため、被ばくの増加もありません。
スペクトラル画像解析を行うことで、物質弁別(造影剤のみ抽出や胆石、尿管結石の成分の判別)、画像に影響を及ぼす金属アーチファクトの低減、造影コントラストの向上した画像作製が可能となります。
また、造影剤の使用をためらわれた腎機能障害がある方でも、少ない造影剤を使用して撮影し、スペクトル画像解析により、従来のC Tと同等の造影効果を得ることも可能となりました。
デュアルエナジーCTを活用した画像(Philips様よりご提供)
スペクトラル画像では、仮想単色X線画像、ヨード密度画像、実効原子番号画像など、さまざまな情報を持った画像が取得でき、従来のCT画像だけで判断がつきにくい病変や組織が、より明確に診断が可能となります。
肝細胞がん
膵頭部腫瘍
胆のう結石
胆のう結石
肺動脈塞栓症
MRI検査
MRI検査
MRIとは
MRIとは
- MRI検査は磁気と電波を利用し断層画像を撮影する検査で、X線を使用していないので放射線被ばくはありません。
- トンネル状の形をした装置の中に入り仰向けで撮影をします。
- 撮影部位によってうつ伏せや、体を斜めにした状態で撮影する事があります。
- 装置の特性上、工事現場のような大きな音が発生するので検査中はヘッドフォンもしくは耳栓をつけて検査します。
- 撮影部位・内容により息を止めたり、造影剤を使用します。
検査時間は30~60分程度です。
当院のMRI
当院のMRI
- 2021年8月の新病院稼働と同時にPHILIPS社製 Ingina Elition X 3.0Tを導入しました。
新型グラディエントシステム、フルデジタルシステムによる高画質化、圧縮センシング技術により画質劣化を抑え、検査効率化が可能となり、画像診断能向上に寄与しております。
MRI検査注意事項
MRI検査注意事項
次の様な患者様は検査を受けることは出来ません。
- 心臓ペースメーカー・ペースメーカー遺残リード線・埋め込み型除細動器・埋め込み型心臓モニターが入っている(MRI対応型も不可)
- 神経刺激装置・脊椎刺激装置・脊柱管リード、骨成長刺激装置が入っている(MRI対応型も不可)
- 人工内耳が入っている(MRI対応型も不可)
- 圧可変式バルブシャント(水頭症手術)が入っている(MRI対応型も不可)
- 可動式義眼が入っている方
- 眼瞼スプリング・ワイヤー・美容整形手術による金糸が入っている
- 体内に事故や手術などで材質不明の金属が入っている
- 埋め込み型薬剤注入ポンプ、インスリンポンプが入っている
- 乳房エキスパンダーが入っている(女性のみ)
- 妊娠または妊娠の可能性がある(女性のみ)
次の様な患者様は事前確認が必要です。
確認後、場合によって検査を受けられないことがありますので必ず担当医師にご相談、問診時に申告して下さい。
- 脳外科手術で脳動脈瘤クリップ、コイル、頭蓋骨固定の手術を受けたことがある
- 心臓や血管内に金属類、人工物が入っている(心臓人工弁、ステント、コイル、人工血管、下大静脈フィルタなど)
- 整形外科手術で人工骨頭、人工関節、ボルト、プレートが入っている
- 消化管ステント(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)、胆道ステント、気管ステントが入っている
- 磁石式歯科用インプラントが入っている
- その他上記以外の人工物、金属等の埋め込みがある
- 最近カプセル内視鏡の検査を受けた
- 消化管出血で内視鏡クリップを入れた
- 刺青、タトゥー、アートメイクをしている
- 避妊リングが入っている
- 閉所恐怖症がある
次にあげるものは、画像に影響、火傷の原因となるため、身につけたり持ち込む事が出来ません
- 化粧品
アイシャドー、マスカラ、増毛スプレー、ジェルネイル、つけ爪
ネイルアート(火傷の原因になります。検査当日はご使用になら無いようにお願いします) - 衣類
金属の付いた下着、防寒下着、金属繊維の入った下着
(画像に影響、火傷の原因となります。外して検査受けて下さい)
- 貼付剤
ニコチネルTTS、ニトロダームTTS、ノルスバンテープ、ニュープロパッチ
湿布、ピップエレキバン、治療針、置き針、使い捨てカイロなど
(火傷の原因となります。検査当日はご使用にならない、もしくは替えのものを準備して頂き、検査前に確実に外した状態で検査を受けて下さい)
- 塗薬
ゲーベンクリーム等の金属含有の塗薬(検査当日は使用をお控えください) - カード類
キャッシュカード、クレジットカードなどの磁気カード類
(撮影室に持ち込むと使用できなくなります)
- その他
携帯電話、パソコン等の電子機器、パワーアンクル、杖、コルセット
かつら、ウィッグ、カラーコンタクトレンズ等
(電子機器は検査室に持ち込むと故障し使用できなくなります)
(その他の物は、画像への影響、火傷、MRI装置への吸着の原因となります。外して検査を受けるようにお願いします。)
造影剤を使用したMRI検査について
造影剤を使用したMRI検査について
MRI造影剤について
- MRI検査は造影剤を使用しなくても検査できますが、造影剤を使用して初めて診断が可能な病気もあります。
- 主治医が、造影剤を使用したMRI画像で診断し、治療をする上で必要と判断した場合に使用します。
- 造影剤は、ほとんどが1日以内に尿中、便中に排泄されます。
- 一般の薬と同じく、人によっては副作用が出る場合があります。
- 検査中はブザーをお渡しします。検査中に気分が悪くなったり、異常を感じた場合はお知らせ下さい。
- 副作用発生時の準備や対策は万全を期しております。
- 万が一副作用が発生した場合は、症状により必要に応じて注射や点滴などの処置をします。
造影剤による危険因子について
次のような患者様は副作用が発生しやすいので注意が必要です。事前にお知らせください。
- 以前に造影剤を使用したMRI検査で、副作用が発生したことがある。(造影剤アレルギーが発生したことがある)
- 気管支喘息・小児喘息の既往がある。もしくは治療中である。
- 医師より腎臓の機能が悪いと診断をされている。(eGFR30ml/分/1.73㎡以下)
- 透析を受けている。
- アレルギーがある。
造影剤使用後の注意点
- 投与後48時間は授乳ができません造影剤を出来るだけ早く体から排出するために、水分を多めに摂取してください。
- 造影剤使用検査後に発疹、発赤、蕁麻疹、悪心、嘔吐、血圧低下、頭痛などの症状が出現した場合は副作用の可能性があります。病院内の場合は近くのスタッフまでお知らせ下さい。
帰宅途中、帰宅後の場合はすぐに当院までご連絡下さい。
(造影剤投与後1時間~数日後にも症状の発現の可能性があります)
- 授乳中の患者様は、造影剤投与後48時間授乳はできません
部位別検査の様子
部位別検査の様子
頭部
- 仰向けの姿勢で検査をおこないます
- 専用のコイルを装着後に円筒状の装置内に入ります
- 検査時間は20~30分程度
- 動きに弱い検査なので検査中は頭を動かしたり、瞬き、口を動かしたりしないようにしてください
顔面・頸部
- 仰向けの姿勢で検査をおこないます
- 専用のコイルを装着後に円筒状の装置内に入ります
- 検査時間は20~30分程度
- 動きに弱い検査なので検査中は頭を動かしたり、瞬き、口を動かしたりしないようにしてください
腹部
- 仰向けの姿勢で検査をおこないます
- 専用のコイルを装着後に円筒状の装置内に入ります
- 検査時間は20~30分程度
- 動きに弱い検査なので検査中は体、手足を動かさないで下さい
- 息を止めて撮影することがあります、しっかりと息が止まっていない場合は画像が
ぶれてしまうため診断に大きく影響します
乳房
- うつ伏せの姿勢で検査をおこないます
- 造影剤を使用する場合は仰向けで注射針をいれてからうつ伏せの姿勢になります
- 専用のコイルを装着後に円筒状の装置内に入ります
- 検査時間は20~30分程度
- 動きに弱い検査なので検査中は体、手足を動かさないで下さい
PET-CT検査
PET-CT検査
当院では、2006年からPET-CT検査を行っておりましたが、2021年8月より新たに北海道初のフルデジタルPET-CT装置「Vereos(ベレオス)」(フィリップス社製)を導入いたしました。このPET-CT装置は従来の装置と比べて高画質な検査が可能となっており、これまでの検査では見えにくかった小さながんや、転移などをさらに見つけやすくなっています。
PET検査は全身の糖代謝を画像化することができる検査です。
一般的に、がん細胞は人の細胞のエネルギー源であるブドウ糖を正常細胞よりも多く取り込むため、その性質を利用してがん細胞を描出します。この画像とCT画像による正確な位置や形の情報を組み合わせることによって、より正確な診断ができるようになります。
PET-CT検査は一回の検査でPETとCTの両方を撮影します。
検査はFDGと呼ばれる薬を注射し1時間安静にした後、20~30分ほどかけて検査を行います。検査中は体が動かないように寝ているだけですので痛みや苦痛をほとんど伴わずに楽に検査が受けられます。
*検査前は絶食等の処置が必要となります。
ワークステーション、その他
ワークステーション、その他
ワークステーション
ワークステーションは、放射線画像(主にCT画像)を用い、手術、治療を目的とした3D画像を作成をします。
当院では富士フィルムメディカル SYNAPSE VIVCENT Ver.6を使用しています。
その他
被ばく線量管理システム
- アゼモトメディカルAMDS白虎
富士通
- HIS・RIS・PACS