看護部 専門看護師・認定看護師の活動
恵佑会札幌病院では、平成18年当時3名の認定看護師で認定看護師会を発足しました。
現在は、緩和ケア、皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、がん放射線療法看護、感染管理、手術看護の6分野の認定看護師、令和2年からはがん専門看護師も加わり14名のメンバーで活動しています。
定期的に会議を行い、各分野の活動を推進していくための相互応援や共同研修の企画検討を中心にディスカッションを行いながら、交流を深めています。
専門看護師・認定看護師の活動は配属部署だけにとどまらず、各委員会では中心的な役割を担い他職種との調整の役割を担っています。また、電話や院内メールを活用した相談を看護師だけではなく他職種の職員からも受けており、皮膚・排泄ケア認定看護師は専用予約システムを使用した相談を行っています。専門看護師・認定看護師としてスタッフへの知識・技術の伝達や丁寧に指導を行うことで、看護のレベルアップに寄与するよう努力しています。
がん看護専門看護師 村田 友香里
看護相談外来でがん相談を担当しています。がんと診断されてからの心と体の辛さを少しでも和らげるお手伝いをさせて頂きたいと思います。当院の入院中、外来通院中の患者さんとご家族をはじめ、他院通院中の方からのご相談も受けております。
院内の看護師や医師、ソーシャルワーカーだけではなく、地域のケアマネージャーや訪問診療・訪問看護などとも連携しながら支援を行いたいと考えています。
今まで歩まれてきた人生と今後の希望について、患者さん・ご家族からお話を伺いながらこれからについて一緒に考えていきたいと思います。
緩和ケア認定看護師 渡辺 由美
緩和ケア病棟開設時から約15年間緩和ケア病棟で勤務しました。緩和ケア病棟や外来においてたくさんの患者さん・ご家族と関わらせていただき、多くの学びを得ることができました。
患者さんの苦痛の緩和、患者さん・ご家族の希望に沿った看護を提供できるよう努力したいと考えています。
現在は看護部長としての活動が中心となりますが、専門・認定看護師の相談を受けながら現場の看護の質が向上することを目指しています。
緩和ケア認定看護師 田邊 真知子
緩和ケア病棟に所属し、患者さんとご家族のケアをさせていただいています。
緩和ケア病棟は大切な患者さんとご家族の望むことや辛さは何かを第一に考えて関わる場所でありたいと思っています。そして、病気を持ちながらも自分らしく生きる。痛みなどのからだの苦痛、こころのつらさができる限り和らぎ、これからのことを考える。そのためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。
お一人おひとりの歩んでこられた人生や生き方を尊重し、病院やご自宅、どこにいても自分として生きる時間を持てるように。いつものほほえみを絶やさずに過ごせるように、一緒に取り組んでいけたらと思っています。
緩和ケア認定看護師 渡辺 由美
緩和ケア病棟開設時から約15年間 緩和ケア病棟で勤務しました。緩和ケア病棟や外来においてたくさんの患者さん・ご家族と関わらせて頂き、多くの学びを得ることが
出来ました。
患者さんの苦痛の緩和、患者さん・ご家族の希望に沿った看護を提供できるよう努力したいと考えています。
現在は看護部長としての活動が中心となりますが、専門・認定看護師の相談を受けながら現場の看護の質が向上することを目指しています。
緩和ケア認定看護師 山崎 美惠
(訪問看護ステーション恵佑会)
当訪問看護ステーションは平成25年4月から再開し、管理者として着任致しました。私は、長年訪問看護に従事し、そのうちの半分以上を在宅緩和ケアに関わらせて頂いています。
在宅療養されるすべての利用者さま、ご家族がその人らしく安心して自宅で過ごせるように支援しています。院内の認定看護師をはじめ多職種と連携しながら、がんと診断された時期、治療期、終末期をはじめ最期まで自宅で過ごしたいと希望される患者さま、ご家族の想いを叶えられるように、意思決定支援、症状コントロール、家族ケアなど専門的なケアをしています。また、地域の医療、介護、福祉の他施設とのつながりも大切にして地域貢献できるように日々、自己研鑽しています。
皮膚・排泄ケア認定看護師 坂本 理和子
日々、院内での皮膚・排泄ケア分野の質の向上に努めています。
電子カルテ等の依頼を受け、入院中の患者さんやWOC(創傷・オストミー・失禁)ケア(ストーマ外来、完全予約制)外来において、ストーマ、創傷・瘻孔・ドレーンなどの管理(医師の指示による)、失禁ケア(主にスキンケア)を行っています。具体的には、直接的なスキンケア、セルフケア指導、ご家族の方へのアドバイス、外来では退院後のフォローアップを行います。継続ケアの質の向上を目指し、定期的なカンファレンスやスタッフへの指導も行っています。
褥瘡の予防策としてキネステティクスを取り入れ、質の良い動きのサポートを実践し、キネステティクスの概念を用いてスタッフへアドバイスを行っています。
皮膚・排泄ケア認定看護師 四ノ宮 晴美
現在、褥瘡管理者として活動し、褥瘡及び医療関連機器で起こる皮膚トラブルの予防とケアを担当しています。
主に看護師からの相談を受け、患者さんにとって最善な方法を考えながら看護師、患者さんおよびそのご家族へ指導、看護実践を行っています。
院内教育ではスキンケアに対する知識、技術の向上を目指し、研修会の開催を行い、組織を通してスキルアップができるよう努力しています。
がん化学療法看護認定看護師 岩村 千晴
腫瘍内科外来・通院治療室で、内服・点滴の抗がん剤治療を患者さんが安心して受けられるようにするための準備・医療スタッフの調整、点滴中の投与管理、副作用マネジメントを行っています。副作用による苦痛が最小限で過ごせ、患者さんが自分らしい生活を送りながら治療が受けられるようにお手伝いをしていきたいと考えています。
外見変化(脱毛・爪の変化)、妊孕性温存やがんゲノム医療についての情報提供も行っています。
がん化学療法認定看護師 福井 菜々
通院治療室に勤務しており、外来で治療を受ける患者さんのケアを中心に行っています。治療で生じる副作用や不安などの苦痛をできるだけ緩和し、自分らしい生活を送りながら、治療が継続できるようスタッフとともにサポートしていきます。また、患者さんやご家族の心に寄り添う看護を目指しています。
分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬といった新しい薬剤が増えるなか、安全、確実に実施できるように、多職種と協働しながらがん薬物療法看護に取り組んでいきます。
がん化学療法看護認定看護師 福井 菜々
通院治療室に勤務しており、外来で治療を受ける患者さんのケアを中心に行っています。治療で生じる副作用や不安などの苦痛をできるだけ緩和し、自分らしい生活を送りながら、治療が継続できるようスタッフとともにサポートしていきます。また、患者さんやご家族の心に寄り添う看護を目指しています。
分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬といった新しい薬剤が増えるなか、安全、確実に実施できるように、多職種と協働しながらがん薬物療法看護に取り組んでいきます。
がん放射線療法看護認定看護師 三戸 朋美
放射線治療は治療技術の進歩とともに、幅広く適応されるようになりました。病気を治す、症状を和らげるなどがん医療において重要な役割を担っていますが、「放射線」という言葉に不安や恐怖感を抱く患者さんが多いのも現状です。
患者さんやご家族のそれぞれの想いに耳を傾け、「その人らしさ」を大切に医師や放射線技師などと協働しながら、納得した上で安心して治療に向き合っていただけるようサポートをしていきたいと考えています。
治療前の不安や治療に伴う心身の苦痛が少しでも軽減するよう患者さんとご家族に寄り添い、長期間にわたる放射線治療の伴走者となれるよう日々努力してまいります。
手術看護認定看護師 吉田 奈緒
- 患者さんにとって大きなイベントである手術を安心、安全、安楽に終えられるように日々看護実践しています。現在は入院してから手術を受けるまでの期間が短くなってきていますので、手術を受ける患者さんやご家族に寄り添い、少しでも安心して手術を受けられるように一緒に考えていきたいと思います。
- 未知の世界である手術室に来て一番不安の強い時間に寄り添い、少しでも不安や緊張をほぐせるような存在になれるよう努めてまいります。また手術室でどのような看護が行われているのかをたくさんの方に知っていただけるように活動していきたいと思います。
手術看護認定看護師 山崎 尚
手術看護は手術で使用される器械や、麻酔、手術体位の知識など、専門性が高いですが、それだけではなく、感染対策や皮膚トラブル予防、化学療法に関する知識等、幅広い知識が必要です。
手術のことだけにとらわれず広い視野を持ち、手術決定から退院まで、他分野の専門・認定看護師、多職種と連携を図り、当院で手術を受ける患者さんが安心・安全な手術を受けられるよう手術看護の質を向上できるように活動したいと考えております。