緩和ケア内科 治療方針
当院は、特に消化器がんを専門とした病院で、約80%ががんの患者さんです。当院の理念の一つ『診断、治療から終末期まで、がんを一貫して診る』ことに基づき診療を行っています。
当院の緩和病棟は『ホスピス』とは少し違い、『終末期』の苦痛のみではなく、がんに付随して起こる様々な不快な症状の緩和と軽減を行っています。がんが原因の痛みや吐き気、便秘、下痢、呼吸困難、倦怠感、いらいらする気持ち、不安や不眠症など、対象となる症状は多岐に渡ります。がんが直接の原因の場合もあれば、がんの治療(手術・抗がん剤・放射線など)が原因となっていることもあります。不快な症状が落ち着けば、外出泊や退院も可能になりますし、訪問看護師や往診医、ヘルパーなどの様々な在宅サポートが近年可能になりました。緩和病棟スタッフがその専門知識を使い、他の職種とともに在宅の懸け橋となっています。
また外来や一般病棟では、緩和ケアチームが中心となり、緩和病棟に負けない医療とケアを目指しています。体の症状を担当する医師、精神症状を担当する医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなどが協力し、患者さんとその御家族の悩みに対し、多方面からサポートを行います。
緩和ケアチームについて
緩和ケアチームについて
当院では、患者さまの痛みや吐き気、息苦しさなどの体の辛さや、不安などの心の辛さを和らげることを目的に、「緩和ケアチーム」が治療や援助を行っています。
緩和ケアチームは医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーが主体となり、それぞれの専門分野の視点で、各科の主治医から依頼のあった患者さまに関わっています。
外来・入院に関わらず、辛い症状や困っていることは我慢せず、主治医・がん相談センターにご相談ください。