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vol.24 恵佑会札幌病院 検査科

※このページの内容は、恵佑会だより発行時点のものです。

患者さんの病状を正しく知るために欠かせない検査。
恵佑会札幌病院の検査科では臨床検査技師が心電図や超音波検査、血液検査などに携わり迅速に検査結果を医師に提供する体制が整っています。

検査科の業務は、診察にあたる医師が、患者さんの状態を正しく知り、病気の原因を探り、治療方法を考えるための判断材料となる重要な情報を、検査によって早く正しく提供することです。

一般に「検査」とひと言で表現されることが多いですが、検査科では、心電図や超音波(エコー)検査など直接患者さんに触れて行う「生理検査」と、患者さんの血液や尿などを調べる「検体検査」を行っています。当院では8名の臨床検査技師がこれらの業務に携わっています。


  • 検体検査では、分析装置を用いて迅速に正確なデータを測定。
    分析装置を用いてデータを測定している様子
    検体検査では、分析装置を用いて迅速に正確なデータを測定。
  • 超音波(エコー)検査。患者さんへの丁寧な説明と対応が必要です。
    超音波検査をしている様子
    超音波(エコー)検査。患者さんへの丁寧な説明と対応が必要です。

検査科の図。生理検査は心電図検査・超音波検査・呼吸機能検査に分類、検体検査は血液検査・尿検査の2つに分類される

生理検査では心電図検査、超音波(エコー)検査、呼吸機能検査などを行っています。心電図検査は狭心症や心筋梗塞、不整脈など心臓に異常がないかを調べる検査です。
超音波(エコー)検査では人間の耳には聞こえない周波数の音波を利用して体の中の臓器を画像にして調べます。当院では肝臓や膵臓、腎臓などの腹部エコー、甲状腺や乳房などの表在エコー、そして心臓エコーの検査を行っています。現在、認定超音波検査士の資格を5名が取得しています。

 

呼吸機能検査は、肺の機能を診る検査で、呼吸器の病気が疑われる場合や、手術前に全身の状態を知る意味でも行われます。患者さんには息を大きく吸ったり吐いたりをお願いしますが、検査となると意外と大変で、苦しいこともあります。呼吸の検査に限らず、生理検査は患者さんの協力がなければ、正確な結果を出すことができません。一緒に結果を出していこうと患者さんに思っていただけるような説明と対応を心がけています。
また、患者さんと直に接することで、その方の病気に対する気持ちや、治療への思いを知る機会となっています。


医師から「血液検査を」と言われることが多いと思いますが、血液検査は大きく分けて、血液一般検査と生化学検査があります。血液一般検査は貧血の有無や白血球の数を、また生化学検査は全身や臓器の状態を知ることができます。どちらの検査も診察前に検査結果のデータが必要となることが多いため、採血後の迅速さが要求されます。


一般に検体検査の業務だけを行っていては患者さんの姿が見えなくなるともいわれますが、当院の検査科では生理検査と検体検査のどちらも行うため、検体検査の際には患者さんを身近に感じることができ、生理検査のときには血液検査の結果を参考にできるというところが良い点だと思います。
また、当院では、検体検査において医師会などの精度管理調査へ参加するなど、常により高い技術と確かな検査を追求しています。